経営・税務
2017.01.30

OTC医薬品と新たな医療費控除の特例

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OTC医薬品と医療費控除の特例

以前は処方箋がないと使えなかった医療薬が、市販薬として薬局で買えるようになったものを最近多く目にするようになりました。
今年(平成29年分)の所得税から、セルフメディケーション推進のためのスイッチOTC薬控除(医療費控除の特例)が適用されます。みなさんご存知でしょうか。

スイッチOTC医薬品って?

「Over The Counter(オーバー・ザ・カウンター)」の略で、薬局のカウンターで売られている市販薬をさし、医療薬から市販薬にスイッチされたことから、スイッチOTC薬、OTC医薬品などといわれています。

医師が発行する処方箋に基づいて、薬剤師が調合してから受け取る処方薬に使用されていた医療用成分が、市販薬に転用されたもので、一般用医薬品では主に1類に分類され、薬剤師からの説明が必要となる薬です。

スイッチOTC医薬品の効き目の本体となる配合成分で主なものは、外用剤として筋肉痛・関節痛薬などに用いられている「インドメタシン」、解熱鎮痛剤「イブプロフェン」、鎮痛消炎剤「ロキソプロフェンナトリウム」などがあげられます。

セルフメディケーション税制(医療費控除の特例)

適切な健康管理の下で医療用医薬品からの代替を進める観点から、健康の維持増進および疾病の予防への取り組みとして一定の取り組みを行う個人が、平成29年1月1日から平成33年12月31日までの間に、自己または自己と生計を一にする配偶者その他の親族に係る特定成分を含んだ一定のOTC医薬品(いわゆるスイッチOTC医薬品)の購入の対価を支払った場合において、その年中に支払った対価額の合計が1万2千円を超えるときは、その超える部分の金額(上限:8万8千円)について、その年分の総所得金額等から控除することができる新税制です。

申告対象の1年間に健診や予防接種などを受けている人が、特定の成分を含むセルフメディケーション税制対象商品を合計1万2千円以上購入した際、1万2千円を超えた金額(8万8千円を上限とする)を所得から控除できるようになったのです。

医療費控除の特例を受けるための注意点

薬局で購入した医薬品を、医療費控除の特例とすることができる新しい制度ですが、セルフメディケーション税制(医療費控除の特例)の対象となるのは、スイッチOTC医薬品すべてではありませんので注意してください。

控除の対象となる「一定のスイッチOTC医薬品」とは、要指導医薬品および一般用医薬品のうち、医療用から転用された医薬品(類似の医療用医薬品が医療保険給付の対象外のものを除く)をいい、特定の有効成分(平成29年1月13日現在:83)や対象となるOTC医薬品(1,500品目)一覧が公表されています。「セルフメディケーション税制(医療費控除の特例)について」(厚生労働省)

セルフメディケーション税制(医療費控除の特例)による控除と、従来の医療費控除を同時に利用することはできません。どちらを適用するかは、ご自身で選択することになります。

健康維持や健康寿命が着目される中、軽度の症状は早めに手当てすること(セルフメディケーション)も今後は大切になってきそうですね。

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